
2015 キム・ヘギョン
宣伝ほどには、刑事と彼女は惹かれ合って見えなかった。

| 邦題 | 無頼漢 渇いた罪 |
|---|---|
| 原題 | 무뢰한 |
| 公開/放送 | 2015 |
| 分/話数 | 118 |
| 監督/演出 | オ・スンウク |
| 役 | キム・ヘギョン |
| ジャンル | ドラマ、犯罪 |
映画『無頼漢 渇いた罪』は、犯罪に足をかけた女と、その周辺を追う刑事の話として売られていました。通した印象は、恋の物語というより、近づき方の説明が先に来る映画です。惹かれ合う、と言い切る温度までは届きませんでした。上手さはヘギョンの側に残っています。
好きなポイントは、ファッションとメイクの変化。はじめは派手目で、画面の中心に置かれる顔です。途中から素朴で薄い外見になっていく。役が落ちていくのではなく、飾りを外したあとの顔に切り替わります。次に見るなら、派手さのまま群像の端に立つ『藁にもすがる獣たち』。刃を主役で持つなら『キル・ボクスン』。
構成は、接近の話に見えます。刑事とヘギョンが同じ画面にいる時間は長い。ただし接近は、相互の欲求というより、捜査と生存が重なった位置。宣伝の「惹かれ合う」は、その重なりを恋の語に訳した言い方に近い。このページでは、訳す前の距離のまま書いておきます。
演技はうまい、で足りる記録です。うまく見えた理由を、関係性の成就にはしません。残っているのは、派手な時期の顔と、薄くなったあとの顔が、同じ人のまま並んでいることです。