
1997 イ・スヒョン
はち切れそうな無垢女の、覚えたてのメイク

| 邦題 | 接続 ザ・コンタクト |
|---|---|
| 原題 | 접속 |
| 公開/放送 | 1997 |
| 分/話数 | 105 |
| 監督/演出 | チャン・ユニョン |
| 役 | イ・スヒョン |
| ジャンル | ロマンス、ドラマ |
キーワードは、
はち切れそうな無垢女の、覚えたてのメイク。
映画『接続 ザ・コンタクト』は、会って成就する恋の話ではありません。1990年代のパソコン通信で届く文——いまのメールに近い距離と、遅れて着く間——でつながる話です。切なさと期待は順番に来ません。同じ文面の裏表です。
イ・スヒョンの昼間は、テレフォン・ショッピングの声です。画面の向こうの商品を売りながら、こちらの顔は届けない。夜の接続は、その声の残りの場所に置かれます。ドライアイは、小さな生活の不調であると同時に、タイトルの「コンタクト」を地面に引き戻す語です。目が乾く。それでも画面を見る。期待は、乾きを止めてくれません。
きっかけはベルベットアンダーグラウンドのアルバム。誰からのレコードか分からないまま曲が流れて、見知らぬ相手が応答します。名曲が二人を救うわけではありません。
同じ音を聴いた、という事実だけが残って、切なさが期待に名前を借ります。会えるかもしれない、という気持ちと、会わないほうがこの接続は保たれる、という気持ちが、同じ回線に乗っています。
好きなポイントは、つながっているのに届かない時間です。次に見るなら、同じ年代の体温が残る『ハッピーエンド』。本作で男性が使うアカウント名はハッピーエンドでした。
構成は、近い場所と遠い場所の重ねに見えます。仕事場のあるソウル。会えるかもしれないポハン。もういない人のシドニー。地図は広がりません。文が先に着いて、人は後から来るかどうか分からない、その待ち方です。
アイキャッチ:静物の生成画像(Created with Grok)。黒盤、小型ラジオ、据え置き電話、閉じたカタログ、青いガラス。電波と電話でつながる/会わない、の印象。人物は使っていません。