2004年『初恋のアルバム』チョン・ドヨン インタビュー
2004年公開の映画『初恋のアルバム 人魚姫のいた島』は、チョン・ドヨンが娘と若い頃の母の一人二役を務めたファンタジー・ドラマです。牛島を舞台に、現実の家族への不満を抱えた娘が過去の母の初恋に立ち会う物語で、当時のインタビューでは役柄の切り替えや海女の撮影の苦労が語られました。明るいキャラクターを演じる喜びと、現場での身体的な挑戦が印象に残る内容です。
作品と一人二役について
チョン・ドヨンは郵便局員のナヨンと、20歳の海女ヨンスンを同時に演じました。現在の母は高斗心が務め、若い父はパク・ヘイルが演じています。ナヨンは現実に疲れた娘として抑えたトーンで、ヨンスンはそばかすを描いたメイクで純真さと明るさを表現しています。
- 役の切り替えでは、表情だけでなく歩き方や声のトーンを意識的に変えていたと振り返っています。
- 若いヨンスンのそばかすは一筆一筆手描きで、現場の空気感を重視したそうです。
- 母の若い頃を演じることで、家族の原点に触れるような感覚があったと語っています。
牛島での撮影と現場エピソード
撮影の大半は済州島の牛島で行われ、チョン・ドヨンは約半年近く滞在しました。海女の物質(潜水)シーンが多く、冬の寒い時期に海の中でポーズを取ったこともあったそうです。
- 潜水シーンではクラゲに目の周りを刺され、しばらく腫れが引かなかったエピソードがあります。
- 顔を隠して散歩していた際に、島の人に間諜と誤解されて警察に通報されたハプニングも語られています。
- 編集でカットされたトイレと黒豚のシーンでは、長時間同じ姿勢を保つ必要があり、現場ならではの苦労があったそうです。
監督との関係と演技の手応え
監督のパク・フンシクとは前作『私も妻がいたらいいのに』に続き共演しています。明るいキャラクターを演じる機会が少なかった当時、ヨンスンの純粋さを丁寧に描く過程は貴重だったと振り返っています。
- 海の中での撮影は身体的に厳しかったものの、牛島の風景と住民との交流が役作りに活きたと述べています。
- 一人二役の技術的な難しさよりも、母と娘の時間を行き来する感情の変化に重点を置いたそうです。
- この作品で出役料の記録を更新し、当時の韓国女性俳優として最高水準の待遇を受けたことも話題になりました。
鑑賞のポイント
インタビューを通じて浮かび上がるのは、ただ明るい役を演じるのではなく、現在の母の抑圧された部分と若い頃の希望を一人の身体でつなぐ丁寧さです。牛島の空気感や海女の労働のリアリティが、役の説得力を支えていたことがよくわかります。ファンタジーでありながら、家族の時間を丁寧に見つめ直す作品としての魅力が、当時の言葉からも伝わってきます。
出典:チャンネル「전도연과 오소리」公開の2004年インタビュー映像
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